さて、遅くなりましたが、前回の続き!二宮金次郎について。二宮金次郎という人がどういう人物で、何をして、どう生きたかを知りたい人は前回のブログへどうぞ。
二宮金次郎は全国600以上の村の立て直しを行いました。それを成し遂げるにはそれだけの知識や技術、経営改善力と組織改革を行えるだけの強いリーダーシップがありました。そして金次郎はたくさんの名言を残していますので、今日は名言について言及してみたいと思います。
「大きなことを成し遂げたいと思えば、小さなことを怠らず勤めるがよい(積小成大)」
→これは昔の自分にかけたい言葉です。やりたいことはある、ビジョンも多少なりある。しかしできないことを理由づけては私は向いていない、実力がないなど悩み、小さな一歩すら踏み出さない。結局まず一歩から行わなければ大きなことは成し遂げられないんですよね。なのに一発逆転があるかも、奇跡が起こるかも、誰かが見つけてくれるかも、いつかは成功するんだろうと妄想だけで行動にはうつせませんでした。それでは何も起こらないのは当たり前のことなのに、わかっていてもなかなか動けない人も多いのではないでしょうか。そして、「キュウリを植えたのであれば、キュウリと違うものが収穫できると思うな。人は自分の植えたものを収穫するのである」という農民らしい言葉も残しています。自分が努力した相応の結果しか得られない、当たり前なのに、キュウリを植えてメロンを期待している自分もいるなと反省です。
「すべての商売の仕方は、売りて喜び、買いて喜ぶようにすべし」
→これはもう当たり前かもしれませんが、自分の利益だけ追い求めてはいけないということですね。Win×Winの関係でないと相手からの信頼を得ることはできないし、その事業は長続きしませんよね。Give and Giveの気持ちをもって私も活動をしたいなと改めて考えさせられました。
「一円融合」
→世の中には対立するものなどはなく、敵も味方も、善も悪も、みな一つの円の中に入れて見る視点を持とう。「一円」になった時に初めて成果が生み出されると考えよう、という意味があります。何か結果を出すときには敵や味方など何にも関係なく、どの立場も大事であると思います。植物が育つには、種も土も水も光も全部がそろっていないと育つことはできません。すべてが大切であり、かけてはならない要素です。この世の中も同じであると考えます。人間なのでもちろん合わない人とこれからも出会う可能性はあるでしょう。その時に苦手意識を強くしたり、排除することなく一つの目的を成し遂げる、社会を構成する仲間として立場を尊重しあえたらいいなと思っています。
「道徳なき商売は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
→前回の投稿最後でも紹介しましたが、これも納得しかありません。金次郎の父は人が良く、困っている人にお米やお金を分け与えていたようです。お金を貸すものの返済してくれる人も少なく、いつの間にか蓄えはなくなり生活は困窮していったといわれています。そんな子どもの頃に身を持って体験したからこその言葉かもしれません。私もよく思っていました。「お金より人柄」「稼げなくても喜んでもらえたらいい」それは本当に素晴らしい事であるとは思っています。しかし世の中はお金ではないところで生きていけるほど、残念ながらこの世界は成熟していません。ボランティアでは生きていけない。しかしお金お金と追い求めすぎても、人はついてきてくれません。人柄も大事、お金も大事、どちらかではなくどちらも本当に大事なことだと、最近は意識して仕事をするようになりました。
二宮金次郎はこのような格言をたくさん残してくれています。昔に生きた人の言葉だから時代が流れた今では通用しないことはありません、変わらないものは変わらない。そこから学ぶことはたくさんあります。
二宮金次郎という人物を知ることで我が身を振り返る機会となりました。本当に素晴らしい映画を上映していただき感謝しています。また書籍もいろいろ出ているようですので、時間を見つけて読みたいですね。
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