今世界中で70%の人が肉を減らす選択をしています。肉を減らす理由は大きく分けて3つ。
①環境の面
②倫理的な面
③健康の面

まず環境の面からの話です。そもそも農業は大地を耕して何かを作ります。なので自然に対して農業は不自然なものという前提の話です。しかし人間も動物も食べなければ生きていけません。どうしても自然を犠牲にして行う農業は必要なことなのです。今問題なのは必要以上にやりすぎてるために問題視されているのです。
家畜の話になりますが、牛はたくさん食べるそうでその量は人間の30倍とも言われています。家畜動物の餌のためにたくさんの作物を作らなければいけません。代表的なものは大豆、大豆は日本の食文化に欠かせませんね。醤油、豆腐、味噌、納豆等々たくさん消費してるイメージですが、実は人間が食べている大豆はたったの6%。80%以上は家畜の餌で家畜が食べています。異常な数字のように思います。
その家畜ためにたくさんの農地が必要でたくさんの餌を作るための土地が開墾しても開墾しても足りなくなり、迫られた人間はどうしたか… アマゾンを燃やしたそうです。伐採のために燃やすのが手っ取り早い!と。アマゾンの森林火災、2019年の夏の出来事。宇宙から見ても確認できるほどの面積を焼失しました。 「肉をもっと!もっと!」と私たちが消費し続けるために牛を大量に育てなければならなくなり、牛を育てるためにたくさんの餌が必要で、たくさんの餌のためにたくさんの土地が必要で、たくさんの土地のためにアマゾンが燃えて、アマゾン燃えることによりさらなる地球の温暖化を招いています。アマゾン火災は一見、地球の反対側の話で無縁かと思いきや、自分の日々の食生活とつながっていると考えたらすごく身近な話ですね。さらに追加するならば、牛の反芻の時のゲップとおならCO2の28倍ものメタンガスを大量排出するそう。飼育するのに大量の水も使います。人間の都合で明らかに不自然に増やしすぎですね。

次は倫理的な面から。牛がたくさんの食べ物を消費すると書きましたが、そもそも貧困・飢餓などでごはんを食べれない人がたくさんいるのに、一部の富裕層の食肉のためにたくさんの畜産や家禽(かきん・鶏)が飼育されてるのもおかしな話です。シンプルに大豆を人間が食べたらたくさんの命が救われるのにと思いませんか?そして何より動物たちの命の問題。小さな場所にぎゅうぎゅうに詰められ…牛は元々の性質をおとなしくさせるため&飼育員のケガ防止のため角を切除。牛乳のため無理矢理妊娠・出産を繰り返し(乳を出し続けるため)生まれたばかりの子どもは即引き離されオスだと処分メスだと母牛と同じ運命です。母牛の母乳は人間が飲むため絞られるので子牛は人工ミルクを飲ませられます。鶏も同様過密飼いで商品同士が傷付け合うのを防ぐために角やくちばしを麻酔なしで切除します。そしてたまご=生理なわけで薬で無理矢理生理を起こさせています。オスは即シュレッダーにかけられてメスは卵を生む機械。豚も同様臭みのない肉をつくるために無麻酔で去勢。過密飼いストレスでお互いを傷付けないよう歯としっぽも切断。相当痛くて泣き叫びます。人間の利益のために動物たちは生き物の扱いをされていません。
それはおかしい!と声をあげ、肉を食べない、動物から搾取しない生き方を選ぶ人をVeganヴィーガンと言います。私は正直今までいいイメージがなく、なんか変な宗教的な感じがしていたし、押し付けられる雰囲気だったり肉を食べる人信じられない!のような圧力を感じたことがあります(笑)ヴィーガンは日本ではあまり馴染みがない感じですよね。そして日本人は周りに合わせる風潮なので、一人が周りと違う選択をしたら変人扱いの雰囲気(昔よりは個性尊重の時代にはなったようには感じます)実際に環境問題勉強するまで私もそう思っていました。「ちょっと変わった人たち」と。きちんと勉強するまでは。知った今は全く考えは変わりました。今現在としては世界的にどんどんヴィーガンが増えてます。日本の企業もヴィーガン食を続々と開発。大豆ミートもよく耳にしますね。これから伸びていく産業なのではないでしょうか。

そして、最後に健康の面から肉を食べない選択をしている人の話。肉は胃腸の負担を大きくして乳ガン、大腸ガン、心臓病、脳梗塞などのリスクがあがると言われてます。世界中の研究センターによるとガンのリスクは20~50%upだそう。なぜか?そもそも肉の作られ方に問題がありそうです。
兎にも角にも過密すぎです。異様な高密度での生産。鶏も豚も牛もとにかくギュウギュウに押し込められ、上記にもあるように色々体の一部を切られたり処置されて詰め込められます。過密すぎると運動もできません。そして一匹が病気になるとすぐ蔓延します。だから蔓延しないようにあらかじめ餌に添加物薬やら抗生剤を混ぜたりワクチンもたくさん打って抗生物質をたくさん投与しています。超不衛生でも薬のおかげで病気になりません。運動しなくても薬のおかげで病気になりません。そのお肉を食べてる人間、薬のおかげで病気にならない??なんてことはなさそうな感じがしますね。鶏は育種改変されて普通自然鶏は4~5ヶ月で成鶏になるところを約50日で成鶏になれるように。急激な成長で身体的に負担になりたくさん歩行困難、歩行不能、心臓病になるそう。牛肉はおいしいやわらか霜降り肉ほど狭いとこに押し込められて濃厚ハイカロリーな飼料を与えられ、あえて肥育(太らす)ためにビタミンAを欠乏させられて病気にならないようお薬…だそうです。豚肉は抗生剤を投与しても病気になりやすいらしく仕方なく病気になった部分だけを取り除いてあとはスーパーに出してしまおう!と。
しかし、絶対全部みなさんがこんな育て方をしてるわけではないと思います。ゲージフリーの平飼いや自然放牧をしてストレス与えず抗生剤使わない方法で育ててらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。だから肉を食べるなという話ではなく私たちには選ぶ権利があるのだから、知った上で選択して食べる。賢い消費者になるのが大切かなと思います!私たちが選択し続けたものが 社会で生き残ります。
アメリカのお肉はEUは1980年代からアメリカ肉輸入禁止になってるそうですが、抗生物質はもちろんエサの問題や肥育のために人工合成ホルモン剤が注入されています。このホルモン剤の残留濃度は国産牛の600倍。この肥育ホルモン剤が怖いのは乳ガン、子宮がん、前立腺がんなど、ホルモンが関係しているガンのリスクが上がってしまうこと。外食や加工品…ドキドキしますね。

一番なのは「自分で調べる」に尽きるかなと思います。いろいろな記事を見て思いました。そして繰り返しになりますが、知った上で選択する。そして相手の選択した結果を批判しない。私は肉は食べませんが、家族には作るし、友だちに食べるなと言ったことも批判したこともありません。環境活動家谷口たかひささんも言います。「肉を食べたらいけないわけではない。食べてる人が悪いってモノでもない。知った上で選ぶことが大切。他人の選択を否定する権利は誰にもないからね。でも知らないのはあまりにもったいない。」
私たち一人一人が周りに流されることなく、正しい知識を得て自分で考え、一つ一つを丁寧に選択していきたいてすね。
(※この記事は2020年5~6月のInstagramの記事をまとめ、加筆修正を加えたものです)
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