プラスチックに沈む日本

プラスチック問題の話。

日本でも昨年7月1日から全国でレジ袋有料化がスタートしました。私はずっとレジ袋削減や脱プラスチックは地球温暖化の原因と言われてるCO2を削減するためだけだと思っていました。しかし、どうやらもっと違う大きな問題が潜んでいるようです。

まずは、「海洋プラスチック問題」。ゴミをきちんと町の決まった収集日に出しているから大丈夫というのは間違った認識。実は30%のゴミは自然界に流れ出ています。ポイ捨てしなくてもカラスや動物がつついたり、台風や風や雨で流れ出て、行き着く先は海。海には年間800万トンのプラゴミが流出しています。

海の生き物たちはプラスチックをエサと間違えて食べてしまいおなかいっぱいになり、本来の餌が食べれず餓死して浜にあがったり、800種類の海洋生物に影響を及ぼし毎年100,000匹の海洋哺乳類などがプラスチックゴミで命を落としています。そして昨日も書きましたがマイクロプラスチック問題。2019年東京湾でとれた鰯の80%以上からマイクロプラスチックが検出され、日本人を含む8人の各国の人の便を検査すると全員の便からマイクロプラスチックが検出されました。平均、便10g当たり20個。というオーストラリアでの研究結果が発表されました。確実に私たちは自覚のないままにプラスチックを食べています

海洋プラスチック問題とは別に、リサイクルの問題もあります。日本人一人当たり年間でペットボトル183本、レジ袋平均450枚使用してる事実。日本で一年間に出ているプラスチック量は約900万トン、この大量のプラスチックの行き先を知ってますか?イメージとしてはきちんと分別回収して、リサイクルのためにまた洗って溶かすか細かくして新しい製品に作り替えるという感じですね。しかし、現実はずいぶん異なるのです。年間150トンはなんと輸出しています。ゴミ輸出量第1位の日本。自分たちが出したゴミをほかの国に処分してもらっています。行先は中国。最初の方はリサイクルしたり中国の経済的にもよかったのですが、私たちも知っているように中国の人口はとても多いため、自国のゴミも大量に。さらに大気汚染などの環境問題や働く人たちの健康問題にもなってきて、その結果、2018年中国はプラスチック廃棄物輸入を停止しました。中国の大気汚染や環境汚染を責めている場合ではないのです。私たちのゴミのせいでもあるのだから。そして中国がだめになったので次はマレーシアなど東南アジアへ。しかしやはりそんな急には受け入れれないから受け入れ拒否で押し戻されていたりもします。この真実を知った時は驚きと申し訳なさでいっぱいになりました。自分の日々の買い物の選択が、よその国の環境汚染や大気汚染につながっているのです。

そして約7割の約630万トンは燃やしています。分別回収して結局石油をいっぱい使って燃やしています。燃やして発生した熱を有効利用して、これをサーマルリサイクルと呼んでリサイクルしてますと国民にはアピールしていますが、世界的にはサーマルリサイクルはリサイクルとは認められていません。熱回収と言われています。ダイオキシンの心配や、やはり石油の問題もあります。そして8%は埋め立ててるそう。しかし埋め立て地もあと20年でいっぱいになる予想。埋め立ても無理、海外に輸出してたゴミも自国に返され効率悪いサーマルリサイクルも問題点がたくさん。実際私たちの想像している理想的なリサイクル(他製品に生まれ変わる)は10%未満で、このままだと間もなくゴミまみれ日本。プラスチックに沈みます。このままでいいわけありませんね。

2018年カナダで開催されたG7主要7ヵ国首脳会議でプラスチック汚染問題が協議され、「プラスチック憲章」が取りまとめられました。しかし日本とアメリカは署名しませんでした。世界中で脱プラスチック化が進む中、日本はなぜ署名しなかったか?まずひとつめは生活用品を含め、あらゆるプラスチックを対象とした使用削減の実現は市民生活や産業への影響もあるので慎重に調査・検討する必要があるから、ふたつめとして数値目標が義務的なもので年限が示されているので産業界ともある程度調整し、政府部内や関係各省と調整をして合意に臨むための調整を行う時間が今回は足りなかったからだそう。EU等署名した国から見たら信じられないことだと思います。上記のたくさんの問題を抱えているのにもかかわらず…日本は使い捨てプラスチック容器廃棄量世界第2位、そして1位のアメリカ。この2つの国が署名しなかったことは残念に他なりません。

しかし、やっと日本もレジ袋有料化が進み、ストローやお菓子のパッケージが紙変わったり、量り売りのお店が増えたり少しずつではあるけれど確実に変化してきているので、一人一人の意識が自分事として、環境問題に向くことを願っています。一番は買わない、もしくはそれが難しいようなら買う量を減らす、私たちが今日からできる行動です。

環境のためにも、そして大切な家族や子ども、そして自分の未来のために「1人の100歩より、みんなの1歩。」「知れば変わる。」を信じて発信と行動を無理なく楽しく続けていきます。

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