これからの時代に必要な4つの力

昨日は日曜日。朝からお昼ごはんと夜ごはんの準備をして、娘の新体操のレッスンの準備と午後から友人母子と娘だけお出かけすることになったのでその準備と、とにかく怒涛の午前でした(笑)そして私がすべての準備を終えて、子どものことは旦那に託し、出かけた先は広島市南区の講演会場。

大阪にある普通の公立小学校・大空小学校の一年間のドキュメンタリー映画上映と、初代校長先生木村泰子さんの講演会に参加してきました。私はずっと泣いていました。

憲法26条
すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。

それを守るための大人たちの取り組み。障害があるとかないとか、貧困の家庭だからとか、虐待を受けているとか、それを区別も差別もすることなく、そして他人事ではなく自分の問題として受け止める大人たち。社会の問題から逃げずにまっすぐに向き合う木村校長先生と、教職員の皆さんと、保護者、地域の方々の姿勢に感動しかありませんでした。子どもたちは大人たちに正直に反応し、逃げて、叫んで、泣く。反省しても、また同じことの繰り返し。「想定内ですよ」と笑う先生。

木村先生の映画での印象的だった言葉。人を殴って反省するものの、また数日後クラスメイトを殴ってしまった児童、その時言われてました。「みんなその一瞬一瞬は本物なんですよ。だからその点と点をどう結ぶか。一瞬は間違いなく本物なんだから。」本当に子どもって同じことを何回もする。反省してもまたしてしまう。しかしそれは子供の自然な姿ですよと先生は笑っていらした。その点同士をつなぐのが大人の仕事、なるほどと反省しました。人間はバグを発見してプログラミングを組み替えれば直るロボットのようにはいかないのだから、一回の反省で正せるほど完璧ではありませんよね。ましてや子どもなんてね、何回も繰り返して当たり前。

映画が撮られたのは2012年、もう9年も前のお話。木村先生も退職されて、子どもたちはあれからどのように成長していったかを教えてくださいました。本当に立派に成長した話を聞かせていただいたし、今まで私は、自立とは自分のことが自分でできる、自分の責任で行動し責任を負えることだと思ってました。しかし本当の自立はもっと奥深く、もっと成熟していて、誰のせいにもしない、自分のせいでもない、本当に彼らは自分で立っていました、障害も貧困も虐待や体罰の過去も関係なく…これが本当の自立という意味だなと心から感じました。

小学校というと校長先生がいて、教頭先生がいて、他の教職員がいて担任で子どもたち。子どもたちは先生に教えてもらう立場。とても縦の関係というイメージ。学ぶのは子どもであり、学校は以前から作られた場所で、すでにある箱へ(木村先生はスーツケースと言われてた)入る感じ。しかしそれでは長い棒の子はスーツケースに入らないじゃない?って先生。不登校、いじめ、虐待、去年の子どもの自殺も479人と過去最多。一日に子どもが1人以上自ら命を落とす国、それが日本。「スーツケースではなく風呂敷にしましょうよ」って。どんな子も安心して入れる学校。それは校長先生も教頭先生もほかの教職員も地域の人も保護者も、そして子どもたちもみんなで作り上げる学校。横の関係で、困った子を厄介者扱いするのではなくどうしたら困らなくなるかをみんなで考える。みんなで学ぶ、全員が毎日学ぶ場所。「自分たちで自分の学校を作るのだから来れない子はいないんですよ」って。

大空小学校のたった一つのルール
「自分がされていやなことは、ひとにしない、言わない」

これって当たり前のことですよね。でもこの当たり前ですら大人の私たちもできていないのではないかと思います。

2020年はコロナで時代も学校現場もめまぐるしく変化し、この時代の過渡期にいる私たち。まだまだこれからものすごいスピードで変化していくと思います。これからの時代を生きる子どもたちに必要な力が4つあるといわれていました。

  • 人を大切にする力
  • 自分の考えを持つ力
  • 自分を表現する力
  • チャレンジする力

これは学力ではないので目には見えません。点数で測ることもできません。しかし確実に子どもたちに身に着けてほしいと思ったし、その為に日々の生活を大事にしようと思いました。そして何よりも子どもに伝える自分自身が身につけなくてはならないなと感じました。

地域の学校にいきなりこの大空小学校を求めるわけではありません。自分にできることは何かを考えて、できることから諦めずに行動していけばいいのだと思います。娘の通う小学校はコミュニティスクールなので地域の人がたくさん出入りします。私もできるだけ参加して、検診や身体測定の補助をしたり(どの子もかわいい♡)、コミュニティルームを作るときにはみんなで製作したり、いろんな学年の保護者さんや地域の方々、学校の先生とつながって楽しんでいます。納得いかないことは直接校長先生や教頭先生に言いますし、その都度きちんと対応してくださいます。しかし、学校ばかり求めても仕方ないので、自分も家庭教育でできる範囲は伝えていくし、どちらもバランスよくかなと考えます。

昨日の講演会は子育てする立場として本当に意味のある時間でした。帰宅したら19時。帰宅後、旦那の第一声は「ところで、今日は何の講演会だったの?」でした(笑)伝えてなかったようです(笑)それでも快く出してくれる旦那に、そしていつも自由気ままなママにOKを出してくれる子どもたちに感謝します。

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